カラーした髪の色持ちを良くする工夫と日々の習慣
カラーした髪の色持ちを良くする工夫は、特別なことよりも「洗い方・乾かし方・紫外線やこすれへの配慮」といった毎日の習慣の積み重ねが土台になります。美容室で仕上げた色が数週間で褪せて見えると、がっかりしますよね。最近はSNSで髪色の変化を目にする機会が増え、ヘアカラーを長く楽しむためのケアが以前より話題になっています。
ここで言う「色持ち」とは、染めた直後の色味やツヤが、どのくらい見た目に保たれるかという感覚のことです。髪の状態、使った薬剤、色の系統によって差が出るため、誰にでも同じ結果になるわけではありません。この記事では、日常でできる工夫と、その限界をあわせて整理します。
色持ちが気になるのはどんなときか

色の褪せが気になりはじめるのは、染めてから日が経った頃や、季節が変わるタイミングが多いようです。夏は紫外線やプール・海、冬は暖房による乾燥など、髪が負担を受けやすい場面が重なります。
ケース1:毎日シャンプーする会社員のAさん
たとえば、明るめのブラウンに染めた会社員のAさん(仮の例です)が、1週間ほどで赤みが抜けて黄色っぽく見えてきたと感じたとします。熱いお湯で長めにすすぎ、ドライヤーも毎回高温で長時間当てている、といった習慣が重なっているケースは珍しくありません。
ケース2:ピンクやアッシュなど個性的な色を楽しむBさん
もう一つは、ブリーチをして鮮やかな色に染めたBさん(仮の例です)。ブリーチを重ねた髪は一般にダメージを受けやすく、色素が留まりにくいと言われます。ファッション性の高い色ほど、褪色の変化がはっきり見えやすい傾向があります。
色持ちを左右する基本の考え方
ヘアカラーの色は、髪の内部やその表面付近に色の成分がとどまることで見えています。この色の成分が、洗髪のたびのすすぎ水、熱、摩擦、紫外線などで少しずつ流れたり変化したりすることが、褪色の主な背景と考えられています。
洗い方とすすぎの工夫
- お湯の温度は熱すぎない範囲に:熱いお湯は髪や頭皮に負担をかけやすいと言われます。ぬるめを心がけると、髪をいたわることにつながります。
- 洗浄力がやさしめのシャンプーを検討する:「カラーヘア用」と表示された製品が各社から出ています。合う・合わないは人によって違うため、使用前に表示を確認してください。
- ゴシゴシこすらない:爪を立てず、指の腹で頭皮を中心に洗い、髪は泡で包むように扱うのが一般的です。
- 洗いすぎを避ける:頭皮の状態や季節で適した頻度は変わるため、ご自身の感覚に合わせて調整します。
乾かし方と熱への配慮
濡れた髪はキューティクルが開きやすく、傷みやすい状態だと言われます。タオルで押さえるように水分を取り、できるだけ早めに乾かす人が多いです。ドライヤーは髪から少し離し、同じ場所に熱を当て続けないようにすると、髪をいたわりやすくなります。
ヘアアイロンやコテを使う場合は、高温で何度も通すと負担になりやすい点に注意しましょう。耐熱を意識したヘアケア製品もありますが、使い方は製品の説明書に従ってください。
紫外線・塩素・摩擦から守る
紫外線は、髪の色味やパサつきの見え方に影響することがあるとされています。外出時は帽子や日傘を活用したり、髪用のUVケア製品を取り入れたりする方法があります。プールや海のあとは、早めに真水でしっかり流すと負担を減らしやすくなります。
また、枕やマフラーなどとの摩擦も、髪表面には小さな負担になります。就寝時に髪をゆるくまとめる、といった工夫をする人もいます。
状況や髪質によって変わるポイント
同じケアをしても、人によって見え方は変わります。ここでは、先ほどの2つのケースに沿って考えてみます。
Aさんのような、ナチュラルな色合いの場合
赤みや黄みが出てくるのは、色の成分が少しずつ抜けていく過程でよく見られる変化です。お湯の温度、ドライヤーの当て方、洗浄力を見直すだけでも、見え方が落ち着くことがあります。ただし、元の髪質や薬剤との相性もあるため、結果には個人差があります。
Bさんのような、ブリーチ後のビビッドカラーの場合
ブリーチをした髪は、色が入りやすい反面、抜けやすいとも言われます。鮮やかな色を楽しむ人の中には、色味を補うカラー用トリートメントやカラーシャンプーを併用する人もいます。ただし、肌や髪に合うかどうかは人それぞれで、衣類やタオルへの色移りが起きる場合もあります。使う前に表示を確認し、不安があれば美容師さんに相談しましょう。
頭皮や肌が敏感な人の場合
ヘアカラー剤では、かゆみ、赤み、かぶれなどの肌トラブルが起こる場合があると、消費者庁や独立行政法人国民生活センターなどが注意喚起しています。過去に染めてかゆみや赤みが出たことがある方は、自己判断で続けず、染める前に美容師さんや医師に相談してください。
よくある思い違い
「高いシャンプーに替えれば色が長持ちする」とは限らない
価格と色持ちが必ず比例するわけではありません。大切なのは、洗浄成分や髪の状態、洗い方との組み合わせです。製品の説明をよく読み、ご自身の髪や頭皮に合うかを基準に選ぶのが現実的です。
「洗う回数を極端に減らせばよい」わけでもない
色を保ちたいからといって洗髪を極端に控えると、頭皮のべたつきやにおいが気になる場合があります。頭皮を清潔に保つことも、髪を健やかに見せるためには大切です。頻度は季節や生活に合わせて調整しましょう。
「トリートメントで傷んだ髪が元に戻る」わけではない
トリートメントなどのヘアケア製品は、髪の表面を整えて手触りや見た目をなめらかにするものです。傷んだ髪そのものが元通りになるわけではない点は、知っておくと期待とのズレが小さくなります。
「セルフカラーでもサロンと同じ仕上がりになる」とは限らない
市販のヘアカラー剤は、使用前に必ず製品の注意書きを確認することが勧められています。パッチテストの案内がある製品もあるため、使い方は説明書に従い、不安な場合は美容師さんや医師、薬剤師に相談してください。
まとめ
カラーした髪の色持ちを良くする工夫は、毎日の小さな習慣の見直しから始められます。
- ぬるめのお湯でやさしく洗い、乾かすときは熱や摩擦をできるだけ減らす。
- 紫外線・塩素・摩擦への配慮と、髪の状態に合ったヘアケア製品の選択が助けになることがある。
- 効果の感じ方には個人差があるため、ご自身の髪質や色の系統に合わせて調整する。
頭皮のかゆみ、赤み、ただれ、強い痛みなどが出たときは、使用を中止して皮膚科などの医療機関に相談してください。髪の色や質感の悩みについては、担当の美容師さんに状態を見てもらうと、具体的なアドバイスを受けやすくなります。
免責事項: この記事は情報提供のみを目的としており、専門的な医療アドバイス、診断、治療に代わるものではありません。健康上の判断は医師などの専門家にご相談ください。


